自分の人生を自分が創るという主体性を体験的に取り戻すことだった

お名前三木卓さん
アバターコースを受講した年齢
アバターコースを受けた当時の職業
年齢63歳
ご職業

20年ぶりにアバターコースを再受講しました。

ずっと本棚にあったアバターコースを創り出したハリー・パルマー『アバターの道』をたまたま開いて読み出したら、その内容の深淵さに一気に引き込まれ、1行1行を魂で味わうようにして読み終えました。アバターマスターの齊藤さんにお礼と感動の気持ちを伝えたくて連絡を入れたのですが、齊藤さんから、アバターコースはより進化して、よりシンプルに強力になったので、再受講してはどうかと誘われ、それではということで参加することにしました。

20年前にコースを受けた時も非常によい体験をして、そのままアバターマスターコースを受け、アシスタントマスターという暫定的なライセンスももらったのですが、その時は、アバターコースがアメリカで生まれたこともあり、とても強力な自己開発ツールのように理解したところがありました。

元々、OSHOというインドの聖者の元で、悟り体験をして以来、自我の超越が自分の人生の目標になり、自我超越した意識段階に人々が至ると、この世界がそのまま地上の楽園になりうるということも知りました。

そのために自己開発は、最終的には自我超越の障害になるような気がして、その時は、いつのまにかアバターの道から離れて、OSHOはすでに故人になっていたので、同じような意識段階のマスターを求めてインドのスピリチュアルな道に再び戻りました。

それから会社勤めを続けながら、その後15年ほど、何人かのインドのスピリチュアルなマスターの元で瞑想、ヨガ、呼吸法などの修行などをして、自我超越の道と世界の精神的な変容という道にコミットして来たのですが、至福状態になったり、宇宙とひとつになるような体験をしたり、いろいろと体験はするのですが、どんな体験も体験である限り、体験はやがて消えることや、師から弟子へ教えが与えられるという形への限界を感じるようになっていきました。

その限界を超えられたのが、戦後、インドからヨーロッパ、アメリカへと人を通して広がったノンデュアリティ(アドヴァイタベーダンダ、不二一元論)の教えに触れたことでした。

大切なのは、体験よりも、理解でした。

さらに昨年、鈴鹿のアズワンコミュニティで開発された、個人的には21世紀の禅だと感じているサイエンズメソッドを学び、自我超越とこの世界が楽園になる道筋が自分なりに見えて来たところで、『アバターの道』を読んだのでした。

驚いたことに、自分が求めて見えて来たものが、別の角度、視点から明晰な言葉で表現されていました。アバターコースに出会ってから20年かかってやっとハリー・パルマーが実現しようとしている真の全体像を自分なりに理解できるようになったのだと感じました。

実際にアバターコースを受けて起きたことは、自分の人生を自分が創るという主体性を体験的に取り戻すことでした。

コースの教材のエクササイズを進める中で、教育や社会や常識による条件付けで頭の中に作られた「自我」をあるがままに観られるようになっていくと、それが社会によって作られた信念の集合体でしかないと気づいていきます。

そう気づくことで、「自我」によって見えなくなっていた主体である「自己」に立ち戻っていきました。

自己とは自由意志という穏やかに充溢しているエネルギーの場でした。

瞑想でも同じプロセスを経験しますが、アバターコースでは、瞑想と異なる自己省察という形でこのプロセスを通っていくように感じました。瞑想よりもより確実に意図的にこのプロセスを通っていけるように感じました。

信念が現実の体験を創っている。

アバターコースは、この命題を巡って、教材を使い、アバターマスターというコーチ役の人たちにサポートされながら、一人一人が自分のペースで探求していきます。

「現実の体験によって信念ができている」という常識を一旦保留にして、信念と体験の関係を改めて自分で丁寧に経験し直し、探求していきます。

信念とは自分の頭の中の考えを事実としている状態であり、その状態が、実際の現実を、自動的に、無意識に、切り取り、解釈して、「自分の現実」として体験していることに気づいていきました。

しかもこれらの信念の多くが、自分にとってマイナスなものであることにも気づいていきました。 この気づきそのものが、自分の主体性を取り戻していくプロセスになりました。

私は、「罪悪感」という信念を強く持っていて、それによって自分自身をひどく傷つけ、苦しめていることに、コース中気づき、それが信念であることに気づくことで、深く解放されました。

アバターマスターたちが創り出している、安心してどんな自分の中の信念も調べていける場で、自分自身が見たくない自分の中の信念、社会的条件付けを見ていけることで、どんどん軽くなっていきました。自分で認めたくない「自分」を隠すことに使っていた多くのエネルギーが解放され、同時に、それらの闇の「自分」もただの信念に過ぎないという気づくことで、どんどん楽になっていき、本来の「自己」、主体的で自由で、自分にも世界にも誠実に責任を担い、慈しもうとしている「自己」が自然に立ち現れてきました。

自我超越、自己実現というプロセスを、段階的に、経験的に、しかも安全に、短期間に、スムーズに踏んでいくことができるアバターコースの効果に、長く瞑想などの伝統的なスピリチュアルな道を悪戦苦闘して探求して来た者としては、静かに驚き、圧倒されました。

すごく抽象的な書き方になってしまったので、アバターコースのインパクトの深さをどれだけ伝えられたのか、はなはだ心もとないですが、一つだけアバターコースを受けた後の具体的な効果を最後に書いておこうと思います。

私は、現在、兄弟3人で分担しながら、毎月2週間ほど、実家で高齢の父の介護をしていますが、コース再受講前は、どうしても父に冷たく当たったり、厳しく接してしまうことが多々あって、父に申し訳ないと思うと同時に自己嫌悪にも度々陥っていました。第一、心の中で、こんなことやりたくないという拒否感が、自分では抑えているつもりでも強くありました。コースが終わったその日に、実家に帰り、この文章を書いている今も介護を続けているのですが、ほとんどの時間、優しい気持ちで父の介護をできている自分がいます。自分の中の不満もほとんど消えています。ほとんどと書いているのは、それでも時々、介護中に、父に対して批判的態度で接し、自己嫌悪する自分がいるからです。しかし、今では、その批判的態度もその反動としての自己嫌悪も、自分が習慣的に創り出してきた信念の一種であることを知っています。それらを抑圧することも我慢することもなく主体的に静かに止めることができる自分がいます。

一人でも多くの人が、アバターコースの可能性を感じて、一人でも多くの人がコースを実際に受けられることを願っています。

アバターコースを受ける人が増えるごとに、社会の条件付けによって盲目的に支配されている対立、分裂、憎しみ、恐怖、暴力、怒り、悲しみ、無気力、不幸、絶望が蔓延している世界がよい方向、人間本来の善性に満ちた世界へと向かうことを、知っているからです。

最後に、追記。アバターコースは、1部、2部まで受講し終わった時点で、第3部に進むか、2部で止めるかを選択できて、止めることを選択した場合は、受講料の全額を無条件で返金してくれます。第2部まで受けると、アバターコースの効果を十分に体験できるので、アバターコースの受講料はそこそこ高額ですが、ノーリスクでコースを受講できると言えます。そして、多分、コースを真摯に受けた人は、2部までで、コースの受講料は決して高くはないと心から納得できるはずです。

ここまで長々と読んでくれたことに感謝します。

目次